認定講師は自らが学び、自らが指導者となって人材を育成することを目的としています。インストラクションスキルやコンテンツスキルの各認定資格講座やコンテンツスキルに併設した一般受講生向け講座及び試験を行なうことができます。

ICTDA認定講師に期待する役割は大きく分けて2つあります。
ひとつはICTの指導者としての活躍、もう一つは地域に根ざしたデジタルコンシェルジュ的な活躍です。
進化し続ける情報家電やモバイルツール、デジタル機器など、家庭に氾濫するICTやIoT関連の技術と4Gから5Gへの進化する通信環境にどのようにつきあっていくことで生活が楽しくなるか、地域や知識の情報格差をどのように解決していくことができるか、迷う方々のアドバイザーとして地域の役割を担っていただくことを期待しています。
この認定制度は、2010年にマイクロソフト社の『マイクロソフトICTプログラム』を当協会に移管。
その理念、制度、コンテンツ等を全面的に継承しています。
※ICTマスタートレーナー及び、ICTマスターインストラクターを総称して『ICTDA認定講師』とします。

ICTDA認定講師は、研修で教えるためのスキルとして「相手の立場」に立ったコミュニケーションがとれるよう何度も繰り返し練習して頂きました。当たり前と思う方も多い中、わかるとできるは違うということに気付かされるカリキュラム内容だとマイクロソフトでも高評価をいただいてきました。
「共に育む」(学習者と共に成長する)
「共育」とはICTDA認定講師の基本コンセプトそのものを表現した言葉です。
ICTDA認定講師は、知っていることを一方的に教えるだけではなく、学習者と共に成長するという姿勢とその成長手段を提供する役割を担っています。インストラクションスキルは経験とともに向上し、生徒さんである学習者と一緒に学ぶことができると考えています。ICTDA認定講師の皆さま方自身が地域のコメントリーダーとなって、大きな力を蓄積していけることを期待しています。ICTを活用すれば、これからの企業のあり方や仕事の方法も変化すると同時に、地域のつながりから国際的なつながりに至るまでの社会環境も大きく変革していくことでしょう。ひとりひとりがICTの使い方を理解し、活用していくことによって、さらに趣味、生活、人生の幅を広げることも可能になります。
以上のような背景から、すべての人々に対してICTの利活用を伝える役割を担っていただくために「ICTDA認定講師」が誕生しました。ICTの利活用を伝える対象者のほとんどは、ICTに興味を持ちながら今まで使う(学ぶ)機会がなかった、まったく感心すらなかったなどの初心者の方々です。

ICTDA認定講師は、教え方(伝え方)の根底には、すべての人が理解できるように、丁寧に、やさしく、楽しく、そして辛抱強く受講者に接する心構えと、すべての人にICTを学ぶ機会を提供します。そして、地域におけるICTの普及の指南役、相談役をめざしています。
“ICTの利活用をすべての人へ”
すべての人がICTを理解し、その人の生活にとって一番必要な利活用を実践できるようにすることが、ICTDA認定講師の役割です。
スキル認定
ICTDA認定講師制度には、2つのスキル認定があります。いずれも、研修の受講と試験合格が必須です。
研修は、Web学習教材による受講と、Web面談による対面授業の2つを受講していただきます。
試験は、Web試験とWebによるプレゼン及び口頭試問になります。
認定試験に合格することで、下記のICTDA認定講師資格が付与されます。
・ICTDA認定講師 ICTマスターインストラクター
・ICTDA認定講師 ICTマスタートレーナー
■研修概要
研修は、すべてオンラインによる研修になります。 Web学習教材とオンライン対面授業の2つを行います。
➡ 学習教材:Web学習(テキスト及びvideo提供)
➡ 対面授業:Web面談による対面式研修(60分/2回)
・お申込み手続き完了後に、Web学習用URLを送信します。
・Web面談による対面式研修は、別途実施日程にてご希望の日程を予約することができます。

ICTマスターインストラクター
スキル認定研修カリキュラム
第1章 基礎編(インストラクターとしての話し方、教え方)
1 枠内思考・先入観念・固定観念を取り除こう
2 自分自身の傾向を知る。 話し方をチェックしよう!
3 こころとことばの関係
4 ことばのキャッチボール=コミュニケーション
5 すべては自分自身の心構えから始まる(話し手と聞き手)
6 AIDAS(アイダス)の法則を活用する
7 ユーモアは必須
8 比喩の魔術の活用(難しいことばを簡単なことばに置き換える)
9 話の組み立て方…ロールプレイング①自己紹介
10 人から識別される4つの側面と総合力
11 笑顔とアイコンタクトの科学 …ロールプレイング②笑顔のイメージトレーニング
12 わかりやすい話し方の条件
13 わかりやすい伝え方の条件 …ゲーム①名前を覚えよう・名前を呼ぼう
14 受講者の立場に立つ
…クイズ②何が見えてきますか?
…ロールプレイング③ – 1マウスの持ち方
…ロールプレイング③ – 2インターネット
15 ジェスチャー、立ち位置を有効に使おう …ゲーム②ジェスチャーをしよう
16 表現力、表情の豊かさを養おう …ロールプレイング④感情を込めて意思を伝える
17 日本の昔話から学ぶこと …ロールプレイング⑤「桃太郎」の話をしよう
18 ユーモアとウィット(インストラクターはエンターテナー) …クイズ③ ユーモア&クイズ
19 好きなことを話すときの自分は?
20 話題を豊富に(座談の達人になる)
21 発声練習
22 インストラクション・サイクル
第2章 コース設計書の理解と講習までの準備
1. 講習計画書作成までの準備
…1-1.受講者の年齢、パソコンの経験年数、受講の目的の把握
…1-2.コース設計書の確認
…1-3.テキストの内容確認と把握
2. 講習計画書・教材の作成方法
…2-1.講習計画書の作り方
…2-2.補助教材の作り方
…2-3.補足資料の作り方
第3章 模擬授業(実際の講習の流れを体験・理解)
1. 模擬授業の前に
…1-1.自己紹介の復習 ロールプレイング⑥ 自己紹介(2回目)
…1-2.他人の良い点、改善点から学ぶ
…1-3.模擬授業の進め方
2. 模擬授業 ①
…2-1.模擬授業課題① 実施
…2-2.ギリシャの哲人から学ぶもの
3. 模擬授業 ②
…3-1.模擬授業課題② 実施
…3-2.本論の3つのポイント
…3-3.森→林→木
…3-4.集合 ⇔ 個別
…3-5.基本 ⇔ 応用
4. 模擬授業 ③
…4-1.模擬授業課題③ 実施
…4-2.驚きと感動を共有する
5. 電話によるサポート
…5-1.ロールプレイング⑦
第4章 成長編
1. 未来へ
…1-1.対話力を磨く
…1-2.ホスピタリティを心がける
…1-3自己研鑽を怠りなく
…1-4.人から学び、人へ還す
…1-5「全ての人、ものから学ぶ」
試験概要
〇筆記試験 ➡ CBT方式による選択及び記述式回答 /60分
〇プレゼン及び、口頭試問 ➡ Web面談による対面方式 /20分
【実施日程】研修終了後に、事務局より試験実施について連絡させていただきます。試験日は実施が可能な日程を調整させていただきます。
認定カードの発行手続きについてのご案内
ICTDA認定講師カードについて
更新による認定カードの発行は、2020年度をもって終了とし永久資格とさせていただきます。
認定講師は、『地域におけるICTの普及の指南役、相談役として、ICTの利活用を実践できる講師資格です。』
永久資格として、おひとり一人が、ICTの使い方を理解し、活用していくことによって、さらに趣味、生活、人生の幅を広げることですべての人々に対してICTの利活用を伝える役割を担ってご活躍いただきますよう期待しています。

認定カードサンプル